知らないと“ かゆみ ”の原因に...「知らなかった」

おりもののこと

おりものは、親しい間柄の友人であっても相談しづらいデリケートな内容かと思います。

「おりものの量が多い?」
「変わったにおいがする?」
「黄色いのはおしっこ?」
「性病の可能性はある?」
「私のカラダって変?」
「どうすれば清潔に保てるの?」
etc…

 
 
おりものについて詳しく学んだ経験は、ほとんどの人が「ない」と思います。

「下着が汚れてしまう」とネガティブなものに感じている人は少なくありませんが、実はカラダの調子を知らせてくれるバロメーターという側面もあったりします。

たとえば、

〇 おりものが多いのは、排出機能が働いている証拠
→ 風邪をひいたときの鼻水と同じ!
 
〇 おりものが少ないと、感染症にかかりやすくなる
→ 冬にインフルエンザが増えるのと同じ理由!

 
本記事では、そんなおりものの役割上手な付き合い方について、ご紹介しています。
 
 

おりものって何?

おりものとは、子宮や腟から排出される分泌物の総称です。

具体的には

〇 水分
〇 たんぱく質
〇 酵素
〇 細菌
〇 老廃物
→ 子宮内分泌物
→ 子宮頚管粘液
→ 膣分泌物

などが混ざり合っています。
 
 

おりものの役割って?

おりものの役割は、主に2つあります。

(1)雑菌の増殖を防ぐ。
(2)湿った粘膜の状態を保つ。

 

(1)雑菌の増殖を防ぐ。

膣内部は、乳酸桿菌(かんきん)によって弱酸性(pH4.0 -5.0)に保たれています。このはたらきのお陰で、腟内に雑菌が増殖するのを防いでくれています。

ちなみに腟内の酸度は、ヨーグルトや果汁ジュースと同程度です。

 

(2)粘膜を湿った状態を保つ。

腟の内側は粘膜です。粘膜が乾燥した状態だと細かな傷がつきやすく、感染症にかかりやすくなります。

口の中も同じく粘膜ですが口内に唾液がない、カラカラの状態を想像してみると、唾液やおりものといった潤滑成分がいかに大事かがわかると思います。
 
 

おりものの量・色・においは?

正常なおりものの「量」は?

正常なおりものの量は、1日につきティースプーン1-2杯程度と言われています。

「おりものシート1枚」で1日を乗り切れるならば、おりものの量は正常の範囲内と考えることができます。
 

おりものの量が増えたときは?

おりものの量が増えたときは排出機能が活発になっていると考えることができます。これは、風邪をひいたときに咳や鼻水が止まらなくなるのと同じく免疫的な機能です。

〇 下着がびしょびしょになる。
〇 ボトムスまで染みだしてしまう。
〇 おりものシートの交換が必要。
〇 生理用ナプキンが必要。

こんなときは、何らかの病気や感染症を疑ってみてもいいかもしれません。

ちなみに、おりものは「排卵期」にもっとも増えます。これはエストロゲンの影響によるもので、カラダの異常ではありません。

 
 

正常なおりものの「色」って?

正常なおりものは透明」「白っぽい色です。下着に付着して空気に触れると、酸化して黄色っぽい色にもなります。

排卵期には赤色」「茶色っぽい色のおりものが出ることもありますが、カラダの異常ではありません。

生理や排卵と関係のない「不正出血」は、別の病気の可能性があります。基礎体温を記録し、生理周期を把握することで「病院に行くべきか否か」の判断もつくようになります。

 
 

正常なおりものの「におい」って?

正常なおりもののにおいはやや酸っぱいにおいと言われています。

膣内にいる乳酸桿菌(かんきん)はその名の通り「乳酸菌」を生み出します。そのため、乳酸菌飲料の甘酸っぱい感じをイメージするとにおいの感覚がわかりやすいと思います。

おりもののニオイは個人差があり、さまざまな影響を受けます。体質、体調、食べたもの、生理周期、デリケートゾーンの状態etc…。大切なことは自分の標準状態を知っておくことです。

 
 

こんなおりものは大丈夫?

病気の可能性があるおりもの

おりものの「量」「色」「におい」には個人差がありますが、次に挙げるようなおりものは病気や感染症の可能性があります。

〇 魚が腐ったような異臭
→ 細菌性腟炎
〇 やや量が多く黄みがかった白いおりもの
→ クラミジア / マイコプラズマ淋菌など
〇 強い異臭を放つ黄緑色で泡状のおりもの
→ トリコモナス腟炎
〇 酒かす状(かゆみや痛みあり)
→ カンジダ腟炎・外陰炎

 
 
ただし、おりものの状態を自己判断することは難しく、気になる方は早めの医療機関の受診をおすすめします。

この場合、

〇 泌尿器科
〇 婦人科
〇 性病科

などにかかることになります。

また、受診が難しい、初めてなので恥ずかしいという人には、郵送の検査キットもあります。

性感染症の多くは、自然に治癒することはありません。確定診断が出たら、必ず病院やクリニックを受診するようにしてくださいね。

 
 

おりものとの上手な付き合い方

デリケートゾーンの洗い方

おりものの量の増加は、雑菌が増えた結果排出機能)」と考えたとき、意外にも洗いすぎといわれる人は多いです。

デリケートゾーンの洗い方は、実はぬるま湯」で十分。
 
 
日常的に「かゆみ」や「ひりひり感」のある人は、

〇 洗浄成分が強すぎるか
〇 頻繁に洗いすぎているか

の可能性もあります。

皮膚の水分や油分を取りすぎてしまったことで「乾燥」や「肌荒れ」を引き起こし、雑菌が繁殖しやすい環境ができあがってしまいます。

皮膚全体には約1,000種類の菌がいますが、たとえば「表皮ブドウ球菌」はグリセリンや脂肪酸を作り出し、皮膚のバリアを作ってくれます。こんな味方の菌を洗い流してしまうのはもったいないですよね💦

 
 

デリケートゾーンのソープ

デリケートゾーンのケアは、下記のものが有名です。

ただ、人によって相性や評価は異なるので、リンク先のクチコミなどを参考に選んでみてください。

赤ちゃんがいるご家庭では「弱酸性のベビーソープ」を愛用している人も多いようです。

 
 

通気性のよい下着を選ぶ

デリケートゾーンを快適に保つため、蒸れにくい、通気性のよい下着を選ぶことも大切です。

おすすめは綿100%

化学繊維は吸湿性が低く、蒸れやすいので常用はおすすめしません。

× ナイロン
× ポリエステル
× ポリウレタン
etc…

いざというときの勝負下着は、カバンの中に忍ばせておくのはいかがでしょうか?履き替えるチャンスもなく… という状況は考えにくく、常用するよりもデリケートゾーンの環境を整える方が大事な気がします。

 
 

清潔にしやすい環境を整える

生理やおりものの処理を快適にするため、デリケートゾーン(VIO)の脱毛・減毛をする人が増えています。

必ずしもツルツルにする必要はありません。

量を減らすことでオシッコやウンチ、汗の拭き残しが減り、「蒸れ」「かゆみ」「ニオイ」の原因をまるっとスッキリ拭き取ることができます。

自己処理だとチクチクしたり、週に何度も処理する必要があって肌への負担も大きいです。この点、医療脱毛なら5回ほど通えば、生理やおりものの処理がグッと楽になります。

 

医療脱毛のクリニック

デリケートゾーン(VIO)の医療脱毛は、下記のサービスが有名です。

 
 
デリケートゾーンの毛は濃く太いため、エステサロンの光脱毛(美容脱毛)では歯が立たず、クリニックのレーザー脱毛(医療脱毛)の一択です。
 
 
契約前の「無料カウンセリング」で、下記の内容を確認しておけば安心です。

(1)コースの総額はいくらか?
(2)追加費用は何がかかるか?
(3)直前キャンセルの取り扱いは?
(4)熱破壊式の機器を選べるか?
(5)皮膚トラブルが生じたときの対応は?(もしものとき)

 
正直なところ、医療脱毛は「回数(コース)」「部位」「料金」「支払い方法」「脱毛機器(熱破壊式/蓄熱式)」などの条件があまりにも多岐に渡り過ぎて、クリニック間で単純比較・判断することは困難です。

たとえば「ここのクリニック、すごく安い!」と申し込んでみたら、予約の埋まりにくい「平日の日中限定」だったり、出力(効果)の低い機器しか選べずに何度も追加で通うことになったりetc…

「大手」や「老舗」はクチコミ評価・消費者の声を気にする(誤魔化せない)ので、これらのクリニックのホームページから「ここなら通いやすいかも」という店舗を選び、上記5つの条件を確認していくのが1番確実だと思います。

 
 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

本記事では、おりものの「量」「色」「におい」についてご紹介しました。

また、おりものとの上手な付き合い方として

〇 洗うときは「ぬるま湯」で十分。
〇 通気性のよい快適下着は「綿100%」
医療脱毛なら生理期間が快適に。

この3つを紹介しました。

気になる内容がありましたら、ぜひ忘れないうちに実践してみてくださいね。

それでは、また。